IP事業本部 第2コンサルティング事業部 IP戦略ソリューション室 担当課長

2007年入社

世の中の技術を「見える化」する。
未知に触れる面白さを、日々感じています。

TAKUMI KATO

加藤 琢己

INTERVIEW

分からないことを「見える化」する。

私が担当しているのは、特許情報に関する調査・解析業務です。自動車のさまざまな部位の中で、私は主にエンジンやトランスミッションなどのパワートレイン領域を担当しています。私たちが手がける調査・解析業務の一例としてご紹介したいのが、各自動車メーカーの開発動向を調べる仕事です。
トヨタ自動車が新たな技術を開発する時、他社の動向をあらかじめ知っておく必要があります。たとえば「コネクティッド」に関連した技術を調べるとして、他のメーカーがどんな技術を特許出願しているのか。また、課題に対してどんな解決手段を講じているのか。そういうさまざまな点を明らかにし、バブルチャートなどの形で「見える化」します。自分が知らなかったことや、一般に知られていないことが、特許情報を通して明らかになる。そんなところに面白さを感じています。

常に頼られる存在であるために。

ある自動車メーカーが、ベンチャー企業と協力して新しい技術を開発しているとします。そうした情報は一般的には、ネット上のニュースなどでしか知ることができません。しかし特許には必ず出願人が記載されるので、それを確認すれば「A社とB社が実は協力関係にある」という情報をいち早く知ることができ、今後の開発動向を予測することもできます。
大切なのは、「私たちなら最先端の調査ができます」と自信を持って言えるだけのノウハウを持ち続けることです。特許調査・解析の業務においても機械化(AI化)が進み、日々新しい解析ツールが開発されているので、そうした新しい技術を積極的に取り入れていくことも必要だと思っています。私がめざしているのは、「TTDCに頼めば、ここまで深く調べてくれるんだね」と言っていただけるような成果を残し続けることです。私たちが行った調査や解析がお客様の役に立ち、「ありがとう」という感謝の言葉をいただいた時は手応えを感じます。

周囲のサポートが大きな支えになる。

私がこれまで経験してきた仕事で特に印象に残っているのは、2014年に特許庁の「技術動向調査」を担当したことです。この調査は、あらかじめ設定されたテーマに基づき、日本や海外の技術動向を調べるもの。当社は「ワイヤレス給電(非接触で充電する技術)」というテーマを担当することになり、有識者委員会の運営などを含めて1年ほどの業務を行いました。当然のことながら、この調査に関わっている時期も並行して、通常の調査・解析業務を行う必要があります。両立するのは大変で、グループリーダーという立場にありながら思うように部下のフォローができませんでした。その状況を乗り切ることができたのは、周囲の協力があったからです。特に当時の上司にはマネージメント業務の多くを分担していただき、技術動向調査に集中できる環境を作っていただきました。周囲の人たちに対してありがたさを感じた出来事です。困っている人がいたら自ら手を挙げてサポートする、あたたかい風土が根付いた会社だと思います。

Leisure Time

特別な趣味はないですが、あえて挙げるとしたら、家族と旅行に行くことでしょうか。
仕事で忙しい日常を離れて、きれいな景色を見たりおいしいものを食べたりすると、気持ちが安らぎます。
「次はどこに行こうか」と調べたりすることも楽しみの一つです。

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