シミュレーション事業部 車両システムHILS開発室

2018年入社

車両を丸ごと、シミュレータで模擬する。
まだ世に出ていないクルマをつくる仕事。

YUGA ISHITOYA

石戸谷 有我

INTERVIEW

ECUを評価するためのシミュレータをつくる。

私の部署では、「車両HILS」という装置を扱っています。HILSとは、自動車に搭載されているECU(車両を制御するコンピュータ)を評価するためのシミュレータです。従来、ECUの評価はすべて実物のエンジンやブレーキを使って行われていましたが、HILSを使うことによってシミュレーションによる評価ができるようになりました。
私たちが扱っている車両HILSとは、エンジンやブレーキなどのさまざまなシミュレータをつないで車両を丸ごと模擬できるようにしたものです。「走る」「曲がる」「止まる」といった基本的な機能に加え、近年は自動運転技術やADAS(先進運転支援システム)など新しい技術の開発においても、HILSが欠かせない技術となっています。

一つひとつ原因を絞り込み、課題を解決する。

1台の車両には、数十個ものECUが搭載され、それらが複雑に連携して車両を制御しています。その評価を行うためには、各ユニットを模擬するシミュレータと、それを制御するECUとを繋ぎ合わせて、1台のクルマとして成立させる必要があります。モデルベース開発の技術を用いて、車両全体を模擬できるように調整することが私の役割です。
HILSではシミュレータでエンジンなどの振る舞いを模擬しています。まるで実機が存在するかのように、「ECUをだますこと」だと言い換えることもできます。しかし、新しい車両用のHILSを作る際、従来の方法だけでは異常が出てしまうこともあります(つまり、ECUをうまくだませないという状況です)。その原因が分からず前に進めなくなった時が、この仕事の難しさを感じる場面です。原因を特定するのは容易ではありませんが、原因を一つひとつ切り分けて解決につなげるようにしています。モデルに問題があるのか、それとも接続するハーネスやその他の機器に問題があるのか。論理的に原因を絞り込むことを心がけています。

TTDCは、モノではなく技術を売っている会社。

私がTTDCに入社した理由は、「新しいものや、最先端の研究・開発に携わる仕事」に就きたいと思ったからです。さらに、TTDCは自社工場を持っておらず、モノではなく技術力を売りにしていることに魅力を感じました。そして今、車両HILSの構築に携わる中で感じているのも、最先端の技術に触れられる喜びです。
車両HILSが使われるのは、従来にはない新しい機能を搭載したクルマが開発される時です。車両HILSは、実物の試験車よりも早い時期に完成させることができるため、早期から製品の精度を高めることが可能になります。また、車両の評価を安全かつ効率的に行えることも、車両HILSを使うメリットです。車両HILSの構築を通して自動車の進化に貢献することに、大きなやりがいを感じています。シミュレーション技術を使って、まだ世の中に出ていない未来のクルマを作る。そんな面白さを感じながら仕事に取り組んでいます。

Leisure Time

好きな休日の過ごし方は、同期メンバーと出かけることです。
よく一緒に飲みに行ったり、ドライブに行ったりします。
最近も、田原市にいちご狩りに行きました。
同期は仲が良く、いつもワイワイと集まっています

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